アバクチ洞穴のアバちゃん

今年の３月、花巻市大迫（おおはさま）に南部藩時代の大迫銭座跡
を探しに行った。　貨幣鋳造をしていた場所は何とか見つけました。
勿論当時の建物などは無く、ただの原野（平地）となっていました。
その近くで、表記の看板を偶然見つけました。
「アバクチ洞穴」？？なんだそれ、興味津々。
どうやら縄文・弥生時代の遺跡のようです。




斜面を少し登り洞穴内をみると、大きな岩の下に高さ１～１．５ｍほど
の空間があり、今にも崩れ落ちそうな感じです。






洞穴内から当時の土器や動物の骨、更に幼児の骨まで出土したらしい
この時はそれで終わり、変わった名前の洞穴だなぁ位の感想だった。

最近、花巻市大迫に在る「花巻市総合文化財センター」で「アバクチ洞穴」の企画展示を行うことを知った。
赤沢のあじさいを見学した後、少し足を延ばして大迫まで車を走らせた。









小さな企画展だったが、興味深くあっという間に時間が過ぎる。
弥生時代に生きた幼児アバちゃんの短い人生。
どうして洞穴に埋葬されたのかなど様々な疑問が湧く。
アバちゃんの複顔模型のその愛らしい顔が強く印象に残った。